比熱と水
いきなり物理学のお話。 比熱って言うのは簡単に言うと物質の温度を1度上げるのにどれだけの熱量が必要かを示したもの。これが高い物質は温度が上がりにくいって事ですね。 実は「水」はこの比熱が最も高い物質なんです(条件によって例外はあるけど)。これを水冷パソコンに当てはめると、比熱が高い=温まりにくいわけで、冷却水が純水に近ければ近いほど冷却能力が高くなりますね。 ただ、水と金属と空気が合わさると錆が出来ます。それを防ぐには防錆剤つまり油を混ぜればいい。でもそれをやると冷却能力が下がる… と言うわけで、水冷4号に負荷をかけた時に80度を記録してしまったので、冷却能力不足を感じまして、取り敢えず冷却水を希釈して見ることにしました。 精製水は薬局で簡単に手に入ります。500mlで100円くらい。薬局のおっさんに「何に使うの?」と聞かれて、コンタクトとか適当に言ってもよかったんですが、「話せば長くなる」と返しました。正直に「エチレングリコールを希釈する」と言った方が面白かったかもしれないが(笑) 過去に失敗から、水冷4号はちゃんと排水用のドレンをつけてありますので抜くのは簡単。今回は全部抜くわけでもないしね。 排水して、代わりに精製水を補充して終わり。後は何もしなくても勝手に空気は抜ける。水冷4号を改造した時の日記は消えてしまってるけど(笑)改造の甲斐はあったようです。 で、肝心の効果ですが、巡航で2?3度くらい下がったのと、動画をエンコードさせている間でも70度くらいにまで抑えてくれる様になりました。室温より断然高いので、もっともっと冷却水を薄めればもっと冷えるのは間違いないんですが、錆に対して弱くなりますしね…取り敢えず様子見。水冷パソコンは様子見の積み重ねですね。 ただ、冷却水はCPUを冷やした後にグラフィックボードを冷やしに行くんですが、そっちは35度。余裕があるわけで…ラジエターで水は十分冷えている様なので、CPUから水枕への熱伝導が不十分なのかもね。まぁエラー起こさずに動いてくれてるからいいや(笑)。ほぼ無音の状態はキープできてるし。