空家の処分と遺品整理

祖母が亡くなって、相続の手続きも済みました。現金や周辺の土地は全部叔母に取られましたが、拙の手元には住んでいる土地と誰も使わなくなった古びた一軒家が残りました。しかしこの家は持っているだけで費用(固定資産税)がかかるし、痛んでくる。物と言うものは使うと消耗するが、逆に使わないで放置すると、ボロボロになるのが不思議です。つまり負の遺産です。 なので取り壊しの準備を始めました。まずは中にある生活用品つまり遺品整理から。台所用品、古着に始まり昭和初期から貯め込んだ雑多な品々がどんどん湧いて出て来る様でした。 うちの近所の燃えるゴミの収集は週2回で資源ゴミの収集は毎月1回。田舎なので料金は取られません(但し指定のゴミ袋は購入しないとダメ)。燃えるゴミを大量に出すとあふれてしまうので、少しずつ分けて出し、資源ゴミは6月と7月に1回ずつ出しました。まだ少し残っていますがスッキリしました。 次に電気屋を呼んでテレビ、洗濯機、冷蔵庫、エアコンのいわゆるリサイクル家電の処分と電気配線の撤去。これはすぐ終わりましたが5万円かかりました。 そして残ったのが大きな鏡。これが壁に据え付けられています。祖母が生前元気だった頃の趣味の一つに日本舞踊がありまして、なにやら免状も持っていたみたいですが鏡が欲しかったらしいです。測ってみたら200センチ×120センチありました。 これをどうするか悩んだんですが、母屋に持って行く事にしました。天井まで届く程の大きさがありますが床の上に立てかけて、両サイドを金具で止めているだけでしたので外すのは簡単でしたが重さがかなりあって運ぶのに苦労しました。これを180センチ×80センチに切って壁にハメました。そして上下に板を固定して鏡が倒れない様にして出来上がり。左右は柱なので問題なし。場所は玄関の近くです。 拙は踊りとかしないのですが出掛ける時に必ずこの鏡の前を通ります。鏡に祖母が映るとかそんなホラーなオチではないんですが全身が映るこの鏡が思い出の品になることでしょう。 お金は全部叔母に取られましたが、子供の頃の思い出まで取られなくてよかった。鏡なんてあいつにとっては邪魔だったんでしょうが。

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