太陽光自家発電設備 11年目の手抜き工事発覚
拙の父が亡くなったのが2011年の8月の事でした。それからこの家を拙が管理しているわけですが、実は父が亡くなる寸前に太陽光自家発電パネルを自宅の屋根の上に付けていました。当時は国からの補助金もありましたし、契約から10年間は買取価格が固定でしかも高額と言う事もあり、父が飛びついたと言うわけです。まぁ稼働開始したのが父が亡くなった後だったのですが。。。 11年経った今でもちゃんと発電してくれているのですが、昨年問題が発生しました。自宅の一部を解体した業者が、地下に埋まっている配線の一部を切ってしまったのです。運良く電気配線は無事だったのですが、その際に太陽光発電の配線を1本切ってしまい、その上配線の通り道がわからなくなってしまっていました。その線と言うのが電気のメーターから電流計に伸びるセンサー線。これが切れていても太陽光発電設備自体は動くので我慢させられていたわけです。 1年経って思い立ってこの線を直せるかやってみました。埋まっているであろう切れた線は諦めて、電気メーターから業者が壁に新しく開けた配線用の穴まで地下の配管を使い、壁の中に入れてからは床下を這いずり回って新しい線を通し、そこから壁のスイッチの穴を経由して風呂場の天井を抜け、太陽光自家発電設備の恐らくこれだろうと言うケーブル(抜いても状態が変化しなかったからこれだと目星を付けた)に繋ぎ直しました。 太陽光発電では発電した電気を売っている時と電気を買っている時に電気の流れ方が当然違います。電流が流れる時に磁気が発生しますので、電線にコイル状のセンサーをつけてその数値を測ればある程度の精度で計測出来ます。このセンサー線が切れていたわけです。実際の電気のやり取りには関係ないので切れていても大丈夫だったと言うわけ。 で、新しい線を通して同じ色通り繋ぐと。。。モニターが復活しました。 が、数値がおかしい。外は真夏の太陽が照りつける昼間。自宅は特にエアコンも何も使っていないのに、電気を買っている。。。どう考えてもおかしい。そこでセンサーを逆に付け変えてみると、数値が逆転しました。つまり電気を売っている状態だと表示されたのです。 試しにわざとエアコンを全開にして電気ケトルでお湯を沸かして一気に電気を使ってみると、電気使用量がグンと跳ね上がり、電気を売っている状態から買っている状態に変化しました。 これでようやくモニターが復活すると共に、最初にこの設備をつけた業者が間違った接続をしていた事がわかりました。よくよく考えると発電量以外の数値は動きがおかしかったよな。。。と今になって思い出しました。自分でやったのでかかったコストは電線1本分だけで済みましたが少しイラッとしました。でもこれで一つストレスの原因が無くなってよかったです